どうしてこうなるの?私達の日常生活

「会社には来るなっていってただろ?」
「・・・・・・」

城島は、守にコーヒーを渡しながらそういうのだが、守は口を閉ざしてしまう。城島は、椅子に座ると、タバコに火をつけて「怒らないから、言ってくれ。」と守にいう。するとこんな返事が帰ってきた。

「進兄ちゃん、たぶん要兄ちゃんの家に“先回りしてる”様な気がしたから。」

頭を下に向け、そう話す守に「そっか・・・また、あいつ。」と言って、守の頭をなでた。


カチャ・・・
ミーティングルームを出た城島。自分の席に戻ると、すぐさまパソコンに向きあう。
数秒後

「あ・・・」

桜のパソコンに一通のメールが受信される。差出人はもちろん城島。



件名:心配かけてごめんな。

内容

いきなりのことでびっくりしてると思うところ、悪いんだけど・・・昼に弟連れて帰るから早退する。
今日も桜と一緒に帰りたかったけど、本当にごめん。



(寂しいけど・・・仕方ないよね。)



桜はそういうと、城島にメールを返した。


お昼

「すまんが、弟を連れて変えるからこのまま早退する。みんな、すまん!」

城島は、部下に頭を下げると、守の手を引いてそのまま早退していった。桜は、悲しい気持ちを抑えながら食堂へと向かっていった。


「あら、珍しいわね、一人って(笑)」

食堂の窓際カウンターで一人、定食を食べる小中と遭遇してしまった桜。おまけに、小中の隣しか空いていなかった為にそこに座ることに・・・

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