どうしてこうなるの?私達の日常生活


「はい残念(笑)」
「ふられてるし(笑)」


笑う守と城島、そして桜。進は、顔を紅くさせながら「はいはいそうですよ。」と言って会場から出て行ってしまった・・・。


進は会場を出ると、持ち出したチョコレートを口に入れ、廊下を歩く。
彼の頭の中では、あやめに対する不思議な気持ちでいっぱいだった。
そんな時「進君!」という声が後ろから聞こえる。振り返るとミヤサカがニコニコしながら立っていた。
不思議に思った進は「何だよ。」とぶっきらぼうな態度で返す。



「イヤイヤ、イイ光景ヲ見サセテイタダイタノデ、ゼヒ、感想ヲ(笑)」


少しイラっときた進は「ハイハイ、見事にフられましたよ(怒)」と言葉をぶつける。それを見たミヤサカはこう言葉を投げ掛ける

「ソレデイイノデスカ?」と。

「はぁ?」

「イツモ遊ンデル女性達ニ、同ジ気持チ感ジマスカ?」

「…」

「運命ニ、身ヲ任セテミナサイ。キット違ウ世界見エマス!」ミヤサカはそう言い残して会場に戻っていった…


その頃あやめは、小中とジェインのいる場所に向かって歩いていた。
進の目の前でコースターを破り捨てたのに、どこか晴れない。
そして、会場をもう一度見回すのだが…

「帰られてるみたいですわ…」

その一言が、あやめの体に重くのし掛かってくる。
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