恋踏みラビリンス―シンデレラシンドローム―
◇神頼みならぬ、妖怪頼み
――私のどこが間違っていたんだろう。
そんな疑問を頭に浮かべてから考え直してみたけれど、もしかしたら全部がダメだったのかもしれないと思えてきた。
ダメというよりも、もっとうまく切り抜けられたんじゃないかと思えてくる。
自分の意見をただバカ正直に伝えたってうまくいかない時だってあるって、今までの経験から分かっていたハズなのに。
でもまぁ……仕方なかったのか。
今のこの状況を考えれば、そんな言葉で片づけていいのか激しく疑問だけれど、終わった事をどうこう言っても始まらない。
大野莉子。22歳。今日から無職。
そして今日から……まさかの部屋なし。