いじめられっこ世にはばかる
真人と出会ったのは、つまらなくなってから一週間後のことだった。
あれは日に日に酷くなり、真人と出会う前日などは、
弁当箱の中に使用済みの女性用品が突っ込まれていた。
その時はさすがの私も参ってしまった。
立ち上る悪臭に堪え切れず鼻をつまんだままトイレまで走り母には申し訳ないが
弁当の中身をそのままトイレの中にぶちまけた。
その日の翌朝、学校に登校したら、机の上に仏花が飾られていた。
真人と出会ったのは、その日の放課後だった。駅から家まで歩いたいた時のことだった。
ドンッという強い衝撃とともに、私の体は宙を舞った。
車に撥ねられたのだった。
てっきり、自分はもう死ぬのだと思った。
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