『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
こんな状況でも店を心配する、経営者とは大変なものだなと思った。
二丁目で商売をするという事は、ゲイに取ってのステータスだけれど、それ以上に責任も重い。
特に『シャングリラ』は従業員の数も多いし、管理も大変だ。
「ゆっくり休んでよ、ね」
「冗談じゃないわよ、アトムちゃんが家でお腹を空かせて……」
「大丈夫、クミさんがお世話してくれてるから」
「そう、皆に迷惑かけたわね」
犬の心配までしてるよ、って言うか娘の心配は?
まあいいけど。
改めて起きた時の顔色を見ると、やっぱり白くて不安になる。
「大丈夫? 本当に」
「もう平気よ、痛くないし。早く退院しなくちゃ」
「でもさ、休んだ方がいいって」
「休むにしても、思いっきり本名書かれたここじゃ休んだ気なんかしないわよ」
二丁目で商売をするという事は、ゲイに取ってのステータスだけれど、それ以上に責任も重い。
特に『シャングリラ』は従業員の数も多いし、管理も大変だ。
「ゆっくり休んでよ、ね」
「冗談じゃないわよ、アトムちゃんが家でお腹を空かせて……」
「大丈夫、クミさんがお世話してくれてるから」
「そう、皆に迷惑かけたわね」
犬の心配までしてるよ、って言うか娘の心配は?
まあいいけど。
改めて起きた時の顔色を見ると、やっぱり白くて不安になる。
「大丈夫? 本当に」
「もう平気よ、痛くないし。早く退院しなくちゃ」
「でもさ、休んだ方がいいって」
「休むにしても、思いっきり本名書かれたここじゃ休んだ気なんかしないわよ」