【短編】その涙を拭いたい
第2章
「よッ!おはょッ。」

「ぅん、おはょ…サヤカどうして?」

「良いから良いから!!
ほら、早く。ぼーッとしないッ!!」

そう言ってサヤカは、
左手にしている腕時計を指差す。

「ヤベッ、間に合わなぃじゃん。
ちょっと待ってて着替えてスグ行くから。」

適当に散らばっている服を拾い着替えて、
バックを持って玄関に急ぐ。

「ぉ~早い早いッ!!
3分にしては中々のコーディネート。」

なんて言ってサヤカは笑っていた。

「ほら、サヤカ早く行こうッ!!
授業に間に合わないよ。」

家を出て少ししてからサヤカが笑い出した。

「アホタレ~!!
自分のケータイで時間確認してみ~!!」

「へ?」
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