彼女の世界が変わらぬ理由
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外はまだ充分明るいが、時刻は夕方。

少し涼しくなり始めた頃、一般公開時間は終了した。

これからは生徒だけの時間。

打ち上げの後夜祭だ。

しかしマリアはまた一人、美術室にいた。

客も部員もいなくなり、たくさんの作品だけが静かに佇む教室。

廊下に出されたイスや机を戻すのは、明日掃除とまとめて行われる。

だからここに来る必要はなかったのだが、いつものクセでつい足が向いてしまうのだ。


「これからヒマになった時間、どうやって過ごせばいいんだろ…」


当面は受験勉強か。

つまらない人間だなと自嘲した時、美術室の扉がソロソロと開かれた。


「安東さん…」


ひょっこりと顔を出して、安東ヒカルは笑った。

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