冊子「銭湯のすゝめ」
マナーのすゝめ
 銭湯は確かに心が休まる場所であり、気取る事も必要ない。

 お金を払う以上お客な訳だがあくまでも「公衆浴場」である。

 つまりみんなのお風呂なのだ。

 公共の場であるのだからそれなりのルールがある。

 最近ルールは知っているがマナーを知らない常連客も多い。

 最近の若い奴はという年配の方でさえ自分のマナーの悪さを知らない場合がある。

 ここでは後ろ指を指されないように、立派な銭湯マシーンにするべく事細かに解説させて貰おう。

 が、あくまでも常識と良識の範囲内である。

 
 まずは玄関。

 靴を脱ぎ子供なら
「俺、一番~」

「俺、○○選手の背番号~」

 と言いながら思い思いの場所に靴を入れるだろう。

 でも大人ですから、出来る限り年長者の手の届かない最上段や端から順番に入れていきましょう。

 他には常連客を気取って鍵をかけないという方もおられるだろうが、盗難にあっても誰も返却はしてくれないのでしっかり鍵をかけておく事をオススメする。

 番台では会釈し、出来る限り前もって入浴料金を用意しておきましょう。

 京都は大抵410円である。

 それ以外の所もあるが希である。

 間違えても万札やましてやカードで支払おうとしない事!

 風呂上がりのジュース台と入力料をチャラチャラ鳴らして入りましょう。

 わざと一万円を出してお釣を貰うまでの間に異性サイドを覗こうとする不埒でハレンチな輩は風邪をこじらせますように!

 この時ふらっと銭湯に立ち寄る私にうってつけなのが貸しタオル制度。

 金額はおよそ10円から50円の間。

 100円と高額な所もあるが、そこは後で100円返金してくれる場合が多いです。

 借りた手拭い一枚でパッと風呂に入り、サッと上がる。

 これもまた粋で格好良いと自分で思ってます。 
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