生徒会長さんの救世主
第二章



あれから私は強制的に車に入れられ
希龍の倉庫へと強制的に連れてこられた。






『いたい.....』
 
ケガの手当てをされているんだけど、しているのは副総長の立間だ。


立間の手付きはいつもやっているであろう慣れた手付きだ

でも痛いものは痛い。



「よーし、終わり。」



『あ、ありがとう』



よし。帰ろ「帰さねぇぞ」

ん?今の声って...



声の主の方向を見てみると

黒い高級そうな一人用のソファーに足を広げて座っている



さすが総長でその高級そうなソファーと立花はすごく合っていた



しばらくの沈黙を破ったのは、さっきの久音だった。



「何であんな危ねぇとこ入ったんだよ。しかも裏だし」



『あそこなら隠れられそうだなと思って。』



「あのなぁー、あそこは裏の住人が山ほどいるとこなんだよ。
女が入るとこじゃねぇんだ」




次に口を開いたのは立花だった




「強くなるまであそこには入るな。」



『強くなるまで?
私が強くなる日はこない』



「諦めてんじゃねぇよ
だから希龍が強くしてやるって言ってんだろ」



『別に・・もう強くなくてもいいんだよ』




「本当にそう思っているのか?
強くなりてぇんじゃねぇのかよ」



強くなりたい....なりたかったけど。



『もう遅いんだよ。』



「遅いとかあんのかよ。
強くなるのに早いも遅いもないと俺は思うけど」


また沈黙が続く


次に沈黙を破ったのは意外にも立花自身で

その口から出た言葉は衝撃的だった。



「じゃあこうしよう。
3ヶ月だけ希龍に入れ。それまでにお前を俺らが鍛えてやる。

そんで3ヶ月経っても変らなかったら、希龍を抜けていい。俺らも関わらない。」



どうせ断ることは出来ないはず。

そう言うなら私を強くしてみなさいよ、立花。

3ヶ月の辛抱だ。


『分かったわ』


こうして弥琴の人生の中で大きな3ヶ月間が始まったのであった。
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