魅惑のキスネコ!【完】

夕飯が出来たって呼びにきてくれたジンに散々笑われた後、
あたし達はジンの作ってくれたカルボナーラを食べながら
いつも通りテレビをみたりしてゆっくり過ごした。

相変わらずポパイは姿を見せなかったから
あたしも諦めてまた明日でいいやと思い始めた。

ベッドルームに行く前に
いつもの餌置き場にポパイの餌を置いて
(夕飯前に置いてもどうせ食べに来ないから、
いつもポパイの餌は寝る前に用意するようになった)
あたし達は寝る支度をする。



明日ポパイが人間になったら聞かなきゃいけないことがいっぱいある。

・どうやって変身するのか
・どうやって元に戻るのか
・なんで人間になれるのか
・いつから人間になれるようになったのか

・・ほかにはなんかあるかな・・?


「カナ、どーしたの?」
隣で寝るジンがあたしの顔を覗き込む。


「あ、うぅん、なんでもないよ。」

「ん?ならいいけどさ」

ふあーあ、とあくびをするジン。


ジンには、まだ話すのはやめておこう。
あたしにだって何がなんだかわかんないし。

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