魅惑のキスネコ!【完】

朝ごはんを食べ終わり
食器を洗っていると
ポパイが家の中をうろうろし始める。

あたしは横目で見ながら食器洗いを続ける。

しばらくすると、今度はソファでごろんと横になってたり。
かと思うとテレビを食い入るように見つめたりしていた。


ジンがいると徹底して出てこないのに
あたしとだけの時のこの寛ぎっぷり。
隠しカメラでも仕掛けて、ジンに見せてやりたいとさえ思う。

あ、でも今はダメだ。
ポパイとはいえ20歳前後の男の姿だし。


ポパイがごろごろしてる間に
あたしは洗濯物を干し終える。

うとうととまどろむポパイにあたしは呼びかけた。

「ちょっと、買い物に行ってく・・」

「俺も行く!」

えっ!?

「いや、それはちょっと・・。」

「いーじゃん、さ、いこいこ!」

「あっ!待って!ポパイ!!」

ポパイはスタスタと玄関に向かう

「ちょッ!!
待って!!
せめて着替えてーッ!;」

玄関に裸足のままおりてドアノブを掴むポパイを
なんとかあたしはギリギリの所でバスローブの裾を掴み、止めることが出来た。


はぁ;。



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