魅惑のキスネコ!【完】

「もう、人間になったなら少しは手伝ってよね」

あたしが不満そうに言うと
ポパイはぺロッと自分の指を舐めながら
きょとんとする。


「なんで?」


「なんでって・・
だから、人間になってるからよ」


「でも俺ペットだし」


「そうだけどー。
でもそれはネコの姿の時だけでしょ!」


「え、じゃぁ俺今ペットじゃないの?」


・・・。
なんだか論点、ずれてない?
あたしはあきれながらポパイを見る。

ポパイは”?”という顔をしながら首をかしげた。


くっ・・可愛い・・。

人間の姿になっても
所々で見せるネコの仕草が
ネコポパイを髣髴とさせる。


あたしが返答しないでいると
ポパイはさっそく並べられた朝食を食べ始めた



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