永遠(とわ)に果てぬ愛



「場所はわきまえるよ。
アイツは、多少出てたけと」



拓海の言葉に、私は苦笑いをしながら答える。


たぶん、ここじゃなければ言い返していた。

それに、詰め寄られた時は、もう少しで言いそうだった。

あの時、怜央が間に入らなければ。



婚約者として出たパーティーは、最悪だった。

2度と逢うことはないと思っていた祖父に再会した。

そのうえ、よく分からない子には睨まれるし。


何もしなくて良かったけど、気分は最悪だ。


だけどこの後、知らない子ではすまされないほど関わっていくことになる。


そう、とうとう宝来乃愛が私の前に立ちはだかるんだ。




< 138 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop