永遠(とわ)に果てぬ愛
ここまで深町が近づけば直輝が割って入ってくるはずだけど、今日は静観している。
今の状況に割って入ることは出来ないらしい。
「全然意味が分かんねぇんだけど」
オレがそう言うと、キッと睨みつける。
「ここまで来て、まだとぼける気?」
「とぼけるも何も、和奏を傷つけた覚えはねぇ」
「ま、まだそんなこと言う気!?ふざけるのもいい加減にしてっ!」
イヤ、そう言われても、本当にそんな覚えはない。
傷つけているのは悠真であって、オレではない。
「莉奈、ちょっと待って」
その時になって、ようやく直輝が間に入った。