永遠(とわ)に果てぬ愛



なので、されるがまま。

有無言わさずに会場から出た。

なぜか、そこには莉奈と八塚くんがいた。



「ほら、当たり。そろそろ、怜央が限界だと思った」


「……どれだけ溺愛してんのよ」



八塚くんは佐々木さんと同じことを言うし、莉奈は呆れている。

意味が分からない。



「限界なのは、直輝も同じだろう?」


「まあね。やっぱり、ドレス姿じゃ男ばっかり寄ってくる」


「アタシも和奏も、自分で追い払えるよ」



そう言われて、ようやく分かった。

男の視線の話しか。

まぁ、私も相手にすることはないと思うけど。



「まぁ、そんなことはいいわ。
和奏、Happy Birthday」



満面の笑みで莉奈が言う。




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