俺様王子様に振り回されて
――もう、逸らせない。
黒い瞳と交わった視線を、もう、逸らすことはできない。
私は、怯みそうになる自分自身を抑え、口を開く。
息を吸い込み、ハッキリと森井に言葉をぶつける。
「森井の顔、見たくないワケじゃない!!!
嫌いなんかじゃ、ないっ!!!!!!」
勢いに任せて溢れ出た声は、想像していたよりも、大きくて。
視線を逸らしたくなったけど、やっぱり逸らせなかった。
森井は、意味がつかめなかったのか、瞬きを繰り返している。
沈黙。
交わったままの視線に、顔が赤くなりそうだ。
数十秒の長い沈黙の後、森井がやっと口を開いた。
「・・・・・・本当かよ・・・」
「本当だっ!」
私は叫ぶように答えた。
沈黙。
森井は、戸惑うように私を見た。
「じゃあ、なんで、顔見なかったんだよ?」
その質問に、私はぐっと詰まった。
――なぁ、誰が言えるっていうんだよ。
好きだから。
好きだって、気付いちまったから。
それなのに、女抱いてるとこ見ちまったから。
気まずくて・・・意気地なしな私は、顔を見れなかったんだ、って。
黒い瞳と交わった視線を、もう、逸らすことはできない。
私は、怯みそうになる自分自身を抑え、口を開く。
息を吸い込み、ハッキリと森井に言葉をぶつける。
「森井の顔、見たくないワケじゃない!!!
嫌いなんかじゃ、ないっ!!!!!!」
勢いに任せて溢れ出た声は、想像していたよりも、大きくて。
視線を逸らしたくなったけど、やっぱり逸らせなかった。
森井は、意味がつかめなかったのか、瞬きを繰り返している。
沈黙。
交わったままの視線に、顔が赤くなりそうだ。
数十秒の長い沈黙の後、森井がやっと口を開いた。
「・・・・・・本当かよ・・・」
「本当だっ!」
私は叫ぶように答えた。
沈黙。
森井は、戸惑うように私を見た。
「じゃあ、なんで、顔見なかったんだよ?」
その質問に、私はぐっと詰まった。
――なぁ、誰が言えるっていうんだよ。
好きだから。
好きだって、気付いちまったから。
それなのに、女抱いてるとこ見ちまったから。
気まずくて・・・意気地なしな私は、顔を見れなかったんだ、って。