弱い私を愛した彼
これは歩けないなと思い
彼女を抱き上げ車へと向かった
そして、
彼女を助手席にのせシートを倒した
彼女の荷物と親への報告をかねて
家へと向かった
「すみません
彼女熱があるので自宅に帰ります」
俺が彼女の両親に伝えると
「あらほんと?
あの子ほんとに役に立たなくて、
迷惑ばかりでごめんなさいね」
そう冷たく返してきた
役に立たない?
迷惑ばかり?
自分達の娘だろ?
俺は心底あきれたが、にこやかに
「俺は医者なので、迷惑なんて思いませんよ
では、失礼します」
と言って車へと向かった