ハリネズミの恋
昼休み。

「あー、ヤだねー」

今日はバナナオレを片手に、太は呟くように言った。

「ヤだねー」

太が持ってきたポッキーを片手に、俺も呟くように返した。

「ゴキブリとテストは、絶対に滅亡して欲しい」

「同感」

俺たちはやれやれと言うように息を吐いた。

チラリと針井に視線を向けると、今日も読書をしていた。

「七緒」

太に呼ばれたので、
「んー?」

俺は返事をした。

「今日の放課後ヒマかー?

ヒマなら図書室で一緒に勉強するかー?」

太がそんなことを聞いてきた。
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