龍神様との恋愛事情!

「毒龍、貴様!沙織に何をした!?」


伊吹様が怒りに任せてシトリ様の胸倉を掴んだ。


「落ち着け……といっても無理か。私は何もしておらん。沙織はミズグモに殺られた」


ここでシトリ様は千早様達に私が殺された経緯を説明した。

シトリ様によると、私はミズグモ様の「澪様抹殺計画」を知ってしまったため口封じをされたんだとか。

けど、私が死んだことはすぐ澪様やシトリ様にバレてミズグモ様はお縄に。

澪様を殺して自分が長になるというミズグモ様の奸計は失敗に終わった。


「今、澪がミズグモの始末をつけている。だから私が沙織の死体を運ぶ役を任されたのだ」


「死体なんて言わないでくれ!!沙織は……沙織はっ!」


千早様がさらに強く私の身体を抱きしめた。

ぐったりして、人形のようにだらんとしている私の身体。


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