狼さんと一緒。

崩れる、幸せ。




「じゃあな、また学校で」



霧崎はニッと笑って、アタシの頭をくしゃりと撫でた




「・・・うん、」


少し寂しいような、そんな感じ。
もっと一緒にいたかったな・・・、なんて。




「そんな顔されたら、俺帰る気失せちゃうんだけど?」

「え?」




顔に出てたのかな・・・?
恥ずかしい///



「そんな顔しなくても、俺はどこにも行かねぇよ」

「・・・」

「また明日、会えるだろ?」

「・・・わ、わかってるしっ」

「ハハッ、強がりだなオマエ・・・」



またクシャクシャと頭を撫でられる、
なんだか心地いい・・・。










アタシに背を向けた霧崎は、帰っていった

その後ろ姿から、なかなか目が離せなかった





幸せだった。
この関係がいつまでも続けばいいのにって、
そう思ってた。
そう、願ってた・・。




ねぇ、アタシ達・・・どうしてこぅなっちゃったのかな・・・?

霧崎・・、
教えてよ。。



< 44 / 44 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop