love letter~章吾~


あれはちょうど、尾関が聡に対する気持ちを俺にハッキリと言った頃だ。


いま好きなのは聡だと。

俺のことなんか好きじゃないと。

あの時に、自分の気持ちに気づいていたら……。



尾関は聡と結婚することはなかったのかな。



いま、俺の隣にいるのは尾関だったのかな……――。



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