love letter~章吾~
真っ暗闇のお化け屋敷。
突然現れる恐怖の仕掛けに、きっと成美は「きゃー」なんて言いながら俺に抱きついてくるんだろうな。
そして俺は「たいしたことねぇよ」なんて言いながら、成美を抱きしめて。
それから……。
それから………。
「章吾くん?どうしたの?口ポカーンと開けて……」
「えっ!?や、なんでもない」
――まったく。
こんな可愛い彼女がいると、俺の理性とびまくりだ。
もしこれが尾関だったら。
【笠原くん、あたし、お化け屋敷行きたーい】
【あぁぁ???ひとりで行ってこい!】
【えぇー?怖いもん!】
【じゃあ行くなよ!その辺のコーヒーカップでグルグル回ってろ!】