年下だからってなめないで！

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翌日、仕事が終わった午後に早速あの美少年のいる学校に出向いた。
もしかしたら、会えないかもしれないと半分諦めの気持ちで向かっていた。

でも、やっぱり感謝の気持ちは薄れなくて．．．

着いたのは丁度放課後になったくらいなのか、遠くの昇降口で人がいっぱい集まってるのが門からも見てとれた。


「ホントに男子しかいない．．．」


アイドルグループをプロデュースしてる身として、思わず良い人材を探してしまう。


「っと、あんまりジロジロ見ちゃダメだよね」

あたしはあの美少年を探すことに再び集中した。

そんな由良のことを物珍しそうに男子高校生が見ていることを本人は知る由もなかった。


「おねーさんっ！綺麗だね♪」

「誰待ち？」

「てか、綺麗だね。彼氏とかいるの？」

あっという間に男子高校生の興味の的になった由良はアタフタと焦ることしか出来なかった。

「えと、あの．．．ある人を探してまして．．．！」

なぜか、あたしの方が断然年上なのに腰が引けてしまってる．．．


美少年に会いたいだけなのに．．．ｯ！


涙目になってきた由良はただ怯えるだけだった。