迷惑なイケメンに好かれました。
「ねー、良いでしょ?」
そう言った矢野の声が、さっきより近くなった気がして、
顔をそちらに向ければ
「──……っ!」
突然私の両肩に置かれた、手。
ゴツゴツとした感触に、拒絶反応でか、血が逆流したかのように体が震え始める。
……おかしい、いつもと違う。
そう思った途端、ぐらりと視界が揺れた。いや、さっきから泣きそうで、視界は歪んでたんだけど……違う。
もしかして私、倒れる……?