迷惑なイケメンに好かれました。
恐る恐る問いかけてみる。その問いが、髪に対するものか傷に対するものなのか。
だけど、灯りのしたで初めて合った視線は、彼の瞳は。
「……っ、」
何もかも受け入れてはくれずに、全てを拒否しているかのように冷ややかなものだった。
分からなかった。
どうして自分がそんな目で見られなきゃならないのか。
どうしてソレに対して、心が痛いと思うのか。
時々見せていた影が、闇が、彼の全てを呑み込んでいるように見えた。