迷惑なイケメンに好かれました。




その先に、莉子がいるなんて、信じたくなかったんだ。


だけど、そうなら。俺が助けなきゃ守らなきゃ。


だけど教室に響いたのは






「──違うのっ、海!」







助けて、じゃなくて。何かは分からないけど、否定して俺の動きを止める莉子の声。

顔を青ざめる女子たちを掻き分けて






「違う…違うよ、海。大丈夫だから…」







俺に抱きついて、そう繰り返す。

何が違うのか、この状況の何が大丈夫なのか俺にはさっぱり分からない。


何をどう見たら、そう言えるんだよ。

それで納得できるわけないだろ。





< 316 / 457 >

この作品をシェア

pagetop