迷惑なイケメンに好かれました。





「ごめん、話遮ったりして。…続けて?」





そう言って俺の体をそっと押し返す。


その手にも、声にも、力なんて無い。


だけど、何も聞かないで欲しい。そういうことなんだと思う。




「…分かった」





だったら俺は、それに従うしかない。


嫌われたくはないから。



もう何も失いたくはないんだ。


なんて手にも入れてねぇくせに、よく言うよって感じだよな。



だけど本当に大切なんだ。

失うことが怖くて手にするのさえ、躊躇うほどに。




いつか縛り付けて壊してしまうんじゃないかって、本気で思ったりするんだ。








< 328 / 457 >

この作品をシェア

pagetop