*Dream*~ダメなあたしをあなたが変えてくれた~
「まぁ、その話にのった!と思ったら、また屋上に来てよ。明日」

『え?』

「俺、こう見えて一応プロデューサーなんだよね」

『!!!?』

「もし、お前……莉乃が歌手になるって言うんなら…」

『?』

「俺がお前を音楽界の頂上に連れていってやる」

『!!!!』


この人は嘘をついている


そう思いたい


なのに


この人の目が本当だ、とあたしに言っている


それにあたしの中の何処かで


歌手になりたいという気持ちが膨らんできている


「まぁ、今日1日考えてよ」


男はそう言って屋上を出ようとした


でも


『ちょっと待って!!!!』

「ん?」

『その話……のった』


あたしははっきりとそう告げた


すると


目の前で「やっぱりな」とクスクスと笑う男こ人


「じゃあ、放課後お前の教室まで迎えに行ってやるよ」

『え?』

「さっそく今日から、トレーニングしないとな」


そうニコリと笑った

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