*Dream*~ダメなあたしをあなたが変えてくれた~
あたし達が学校を出ると、一台の車が待っていた


すると男の人は運転手のおじさんに話しかけた


「遅くなって悪かったな」

「いえいえ。大丈夫です」


そう言って軽く会釈をする運転手さん


「じゃあ、莉乃乗って」

『……はい』


あたし達が車に乗ってから5分ぐらいたった頃あたしは恐る恐る聞いてみた


『あのー……』

「ん?」

『あたしは今何処に向かって居るんですか?』

「俺んちだけど?」

『は?』

「え?」


何驚いてんの?とでも言いたそうな顔をしている男の人……


いやいや……


あたしの考えのほうが普通だよね?そうだよね?


『どうしてあなたの家に向かってるんですか?』

「莉乃は今日から俺の家に住むから」

『……』



"俺の家に住むから"


"住むから"


……住む!!!?


『はぁあぁああぁ!!!?』


どうしてこの人の口からは爆弾発言しか出てこないの!!?


『どうしてあなたの家に住むんですか!!?』

「プロデューサーと歌手は信頼関係をちゃんと作っとかないと後が大変になってくるんだよ」

『え?』

「もう莉乃の親にも許可取ってあるし」

『えぇ!!?』

「しかもこれ絶対事項だから」


……もう声も出ないよ……


あたしの人生どうなっちゃうの!!?

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