黒蝶
2色目の虹
椿が出て行くという騒動の次の日。
大広間でみんなと朝食を食べていた

「お……はよ」

小声で聞こえるか聞こえないかぐらいの声で入ってきた椿

「おはよ、椿」

椿はみんなと一緒に朝食を食べるようになっていた
でも、心を許してるのは恭弥と真琴だけなので、その2人の間に座り朝食を食べていた

「椿、ちゃんと噛んで食べれよ」

「ま…こと、食べてるよ」

「だな」

「うん…」

と他愛もない話で盛り上がっていた
それを見て気に食わない人がやや1人

「椿ちゃ〜ん、こっちおいで…」

それは和幸だった。

「…いや…」

「椿が怯えてるだろ和幸」

「だってよ、真琴。お前らだけずりぃ〜よ」

「そんなもん、椿が決めてるんだから仕方ないだろ…」

「だってよ…」

「はいはい、椿部屋に戻ろうな?」

「うん……まこと」

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