*瞬恋*

莉宇side
……………………


陽輝から大声で告白された。


あたしはふった。
でも陽輝は、『友達でいよう』って言ってくれた。
優しいから。ほんと、自分勝手だ。
陽輝とは気まずくなるのが嫌だから“友達”なんて。

でも今のあたしにはそうする考えしかなかったんだ。


そして先に口を開いたのは陽輝だった。

「あ、ごめん!! 俺のせいで変な雰囲気なっちゃったよね…?」


でも、陽輝が話しかけたのはあたしの隣にいる人だった。


「別に。」

「ごめんね!! …えっと名前は?」

「相之内 龍誓 (あいのうち りゅうせい)。」

「ごめんね、龍誓くん。」

「大丈夫です。たいした話しじゃなかったし。」

「そういえば、高校生だよね?」

「…高1」

「俺は高2。 じゃあ1こ上だ!!」

っか、なんか2人で盛り上がってるし。
あたし、邪魔?



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