はちみつれもん

一瞬で目を奪われてしまった俺は
ふと我にかえった


「…あっ、気にしないで大丈夫だよ!
怪我はない?」


「はい…大丈夫です」


「さっきなにしてたの?」


「空を写真に撮ろうと思って
上向いたんですけど、できるだけ、
空に近づきたくてベンチの上に立ってたんです」


だから上を見てたのか!




…これって納得していいのか?


「あっ…もうそろそろ遅刻しちゃうんで失礼します!」


「あっ待って!
名前聞いてもいい?」



「れもん…

鈴峰れもんです」
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop