旦那様は御曹司!? 下

「ですから、お誕生日というものは和樹様にとって、楽しみどころか辛いものでしかないのです…。」

ハナがうつむく。

あたしは涙が滲んできて、あわてて拭った。

辛いのは和樹さんなのに、あたしが泣いてちゃ、ダメだ。


「…ねぇハナ、あたしにできることって、何かないのかな?」

少しでも、和樹さんの為になりたい。
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