* 竜の眠る国 *
「さぁ、こちらへいらっしゃい」
言われて振り返ると、少し離れた場所に大きめなダイニングテーブルが置いてあった。
そこにマーサが立ち、私を手招きする。
美味しそうな匂いが漂い、何も食べていなかったことに気付く。
……そういえば、この数日何も食べてなかったんだ。
あまりの空腹に、小走りでテーブルに向かった。
「美味しそ――!」
「嫌いなモノはない?
たくさん食べなさい。
また倒れてしまうわよ」
私が歓声を上げるとマーサはクスクス笑い椅子を引いてくれた。
.