* 竜の眠る国 *




「……もうご存知でしょう?」





 私の答えに、王様は笑った。



「クックックッ 確かに。

 私をまっすぐ見るその瞳とその輝く髪……確かにこの国の娘じゃないな」



 国王はクスクス小さく笑い、玉座の隣にいる兵に一言何かを話した。

 すると、兵は頷きそのまま立ち去った。




「ユウナ、聞きたいことがある。

 何故、禁断の湖に入った?」


「―――それは…」



 言いよどむ私に微笑みかけると、肘掛けにもたれながら


「はっきり言うとな。
 神官からそなたを罪人として捕らえろと言われている。

 掟は掟だ。場合によっては、引き渡すより他無い。


 ……たが、王子がそなたの引き渡しに反対、邪魔をしてね。

 私としても些か困ってる」


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