* 竜の眠る国 *
「……君を、来た世界に帰してやれるかもしれない」
その言葉に、涙と思考が止まった。
「その前に、君に聞きたいことがある」
“帰れるかもしれない”
シオンの言葉が、何度も頭に流れる。
帰れる……
私は、帰る。カインの元に…―――
「ユウナ…?」
「………」
返事をしない私の顔をのぞき込む彼。
私は俯き顔を上げずにいると、よほど顔色が悪かったのか、彼は私の体を少し力を入れてベッドに倒した。
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