* 竜の眠る国 *
エルクの隣を歩きながら、辺りを見ていた。
私達が歩く周りには、小さな光の玉がフワフワ飛んでいる。
それはまるで、蛍のようで。
でも、虫じゃないのは分かった。
『……怖い?』
彼は何かを感じたのか、私を心配そうに見る。
それに答えるため、私は小さく頷いた。
怖いかと聞かれたら、怖いけど……
でも、この光の玉を見ていると、なぜか安心するのも事実で……
彼に何て伝えたらいいのか分からない。
そうして歩いていたら、真っ暗な森の中に白く輝く小さな城が見えてきた。
.