* 竜の眠る国 *






 巻き付いていた“何か”が、足から離れていった。



 その“何か”は、私をジッと見つめたまま。


“それ”に私は微笑み、ゆっくり意識を手放していった……。






 最後に見たのは、その“何か”が私に近づいてくる姿。










 心配しないで……私は大丈夫。




 私は、アナタを、


 知ってるから………














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