頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



紬の短所は、内気だけどそれ以上に強がり。


強がって、かなり強がって最後にクタクタになっちゃうタイプ。


「なぁ……なんで泣いてんの?」

「泣いてないっ……。こっち見ないで……」

「……あー…衝立邪魔くさい。そっち行きたいわ」


俺に背中を向けて顔を隠す。


泣いてる嗚咽が、微かに聞こえる。


何もしてやれない自分が情けない。


漆黒の雲から、輝く月がイタズラに俺らを照らす。


「……プリン。プリン食った?」

「まだ…食べてない…。冷蔵庫に入ってる」

「ほら、今食えよ。そしたら元気出るじゃん?」

「あたしは子供じゃない…!」


そう言いつつ、プリンを持ってベランダに来たかわいい紬。


普段大人っぽいのに、俺といたらたまーに子供っぽいとこ見せてくれる。


< 27 / 281 >

この作品をシェア

pagetop