夜蝶 Ⅱ



あれから入院の手続きをして
一度実家へ帰って


もう一度病院へ来た。


愛美の保険証を持って
身分証を提示するために。



待合室のロビーに入った時
受付の女の人が俺に駆け寄った。



女「あの…」



昴「はい?」



女「彼女、病院に入ってすぐ
  一瞬だけ意識を戻したんですよ。

  その時に言っていた言葉を
  ここにメモしています。」


昴「あぁ・・
  ありがとうございます。」



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