夏月一会
最終章

静寂の中で



私は、凪の部屋で、窓の方を向いて床に横たわっていた。


いつの間にか、夜が明けて朝になった。
当たり前のように、陽は昇っていく。

でも、私の身体は、重たくて、動けなかった。



荷物をまとめておかなければならない。
どのみち、大学が始まるのだし、私はここを出ていかなければならないのだから……

そう分かっていても、相変わらず私の身体は動かない。


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