バース(アイシテルside伸也)


「あぁ。俺はお前について行くって決めたんだ」



「けど……」



「危険な仕事なら尚更お前一人にはさせられねぇよ」



そんな嬉しい台詞を言ってくれる遼の後ろからは、何人もの奴らが顔を出す。



そして、「俺もやりますよ」という声が重なりあう。



「お前ら……」



「シンが望んでいたように、お前をこの街で一番にしてやるよ」



ニコッと笑う遼の顔がまともに見れない。



上を向いていないと涙がこぼれそうで。

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