バース(アイシテルside伸也)
俺は半分しか入っていないコップに残りの牛乳を継ぎ足す。
「伸也さん」
そんな俺の手に亜美は自分の手を重ねた。
「お前……」
男に触れられるだけで、震えていたはずなのに……
亜美の手は震えていない。
「なんかね、大丈夫みたい。さっき伸也さんに頭触られてもビクってならなかった」
「そうか」
「うん」
こういう風に亜美の色んな姿を俺は側で見ていきたかったんだ。
そして、出来れば亜美のトラウマを拭い去ったやりたかった。
汚れたこの手でも人を救えるんじゃないかって思いたかった。