バース(アイシテルside伸也)

こたぁが退院し、すべてが元通りになりかけていた頃……



俺は再び、あいつ等を探し始めた。



どうして亜美を狙っているのか。



その事を解決しない限り、またいつ亜美が襲われるかなんてわからない。



でも、俺の力では限界があった。



まったく情報をつかめない俺の苛立ちは焦りへと変わり、最後の切り札を使うしかないところまで追い込まれてしまった。



「珍しいわね。あのお子ちゃまとは別れたの?」



久しぶりにレイカに連絡をして、俺は懐かしいホテルの最上階にいた。



「頼みたいことがある」



「そんな事だろうと思ってた」



相変わらず動き一つ一つが綺麗なレイカは俺の腕に手を絡め甘えてくる。



「探して欲しい奴がいるんだ」



「ふぅーん。あの子に関係してるのね?」



俺は返事ができなかった。



亜美の事だと言えば、レイカが協力を拒むような気がして……

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