バース(アイシテルside伸也)

レイカと同じように一瞬固まってしまう康さん。



「いきなりだな。レイカに惚れたか?」



すぐに冷静を取り戻した康さんは俺のほうへと顔を向けた。



「いやっ、そういうわけじゃないっす」



「じゃあ、ただの興味本位か?それなら俺は話すつもりはないぞ」



すこしだけ康さんの声が低くなった。



「興味本位な感情なのかもしれません。でも、それはレイカに対してではなく康さんにです」



「俺?」



珍しく目を大きく見開き驚いた顔をする。

< 64 / 355 >

この作品をシェア

pagetop