@恋。
このままじゃ私、直接光くんと話すなんていつまでたっても絶対無理な気がする…。

悲しくなった。
心がしゅんとなる。
こんな自分、嫌だよ…。
どうしたらいいんだろう。

このままただただ時が流れて行くのだろうか。


…………。


自分自身が変わらなきゃ何も変わらない。

わかってる、わかってるよ…。

だけど、変われない。
また、ため息が出る。



なんとなく窓を開けて外を眺めてみた。

少しぬるい風。
星は出ていない。


時の流れって早いな…。
あっという間。


あの時の星空、ほんとにキレイだった…。

あの日の夜を思い出すと、胸がキュンとなった。


真っ黒な闇の中、月だけがぼんやりと浮かぶ。

夏の気配を頬に感じながら、私はただ黙って空を見続けていた。
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