@恋。
夜。


何も考えられない。
何も考えたくない。

何度目を瞑っても、眠れない……。


ベッドに入ってから、どれくらいの時間が経っただろうか。

シーンとした真っ暗な部屋。
暗闇にどんどん不安な想いが膨らんでいく。


私は携帯を手にとった。
無意識に光くんの動画のページを開く。

ゆっくりと、光くんの曲が流れ出した。


「…ふっ、うっ…」

今まで堪えていた涙が一気に溢れだす。


私、どうしたらいいの?
どうしたら…。
…わかんないよ。


そのまま私は朝まで泣き続けた。
< 60 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop