@恋。
ぴょんぴょん『大切な人へ。ありがとう。』

気付いたら携帯を手にとり呟いていた。


パパに届け、届け。
伝われ。


ぴょんぴょん『ありがとう、ありがとう。』

バカみたいに、繰り返し、繰り返し。


届いてる?伝わってる?
お願い…届いて。
強く強く願う。


本当はこんなこと、意味がないことだってわかってる。

だけどそれでも、黙っていられなかった。



ぴょんぴょん『どうか、空から見守っていてね。』

ママのことは、私が守るから、安心して。


私、頑張るから。

だから、ね。明日からまた、笑顔で生きるから、今だけ…泣いてもいいかな。


涙で滲む夕日。
私はそのままただただ泣き続けた。
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