倫敦市の人々
夜が明けた。

フミは翌日も仕事があると、昨夜遅くに帰っていった。

美弦は休日という事もあり、花屋に一晩泊まっていったようだ。

無論家には連絡を入れたが。

寝惚け眼を擦りながら美弦が起き出すと。

「あ、美弦君おはようございます」

椎奈が元気よく挨拶してきた。

「おはよう椎奈…早起きだね…」

「お花屋さんは朝が早いんですよ」

そう言ってテキパキと動き回る椎奈。

美弦達が起きる前に、もうロンを散歩に連れて行ったようだ。

今は人数分の朝食を作っている。

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