倫敦市の人々
「二人掛かりとは…フェアでなくてあまり好みではないのだがね」

冷淡な声が聞こえた。

「贅沢言わないで欲しいわね…トドメを譲ってあげたんだから」

ラミアの視線は、ジャックには向けられていなかった。

振り向くジャック。

そこには。

「……」

あの大時鐘時計台の紳士が立っていた。










< 360 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop